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zoom RSS 社長のログ 第144号 平成24年12月3日 波左間の海17 大海原への旅立ち

<<   作成日時 : 2012/12/03 16:27   >>

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11月9日の夜半から集中的に連続の豪雨が朝方まで続き、
10日の土曜日の海は高根の沖までまっ茶色だ。
下見に急いで高根に潜ってみる。
潜降ロープを伝わりながら潜って行く。
‐5mにある安全停止のパイプに到着するが、僅か1mの視界だ。
波左間始まって依頼の視界の悪さだ。
今日はダイビングを中止にしようと思いながら、昨日、エアードームに忘れたコーヒーポットを取りに行くと、
突然、水深‐8mでビヤーっと海底が見え、鳥居やエアードームが一望できる。
ヤッター、私は直ちに浮上し、ハウスに戻り、ゲストのダイバーにOKのサインを送る。
まっ茶っ茶の海を見ながら、みんなビックリしている。
みんな、‐8mから下は海底が良く見えるよ。

しばらくして先発が2隻の船で出発する。
一時間後、帰ってきた。全員満足の笑顔である。すかさず2便が出発する。
良かった。しかしマンボウランドのヘルメスが心配だ。真水を嫌うジンベエだ。
2ダイブ目のマンボウランドにヘルメスの様子を共に見に行く事にした。
4〜5分でマンボウランドに到着、海水が茶色い色だ。不安がよぎる。
直ちに飛び込む。海底は5m位は見える。しばらくするとヘルメスが私の上を後ろから追い越していく。
水深2.5m位の位置をキープして泳いでいるようだ。
その上は海水が薄いのだろう。何とか維持出来そうで安心する。

11日、日曜日の早朝。かなりの荒天だ。
ヘルメスに食事を与えるためにマンボウランドへ向かう。現場では透明度があまり良くない。
いつもの場所で好物のオキアミを撒きながら船底で食事の合図を送るが、クロダイ・メジナ・イシダイ・カワハギ・ボラ等、沢山の魚が餌を待っている。
チョボチョボと餌を撒きながらヘルメスの出現を待つが一向に姿を現さない。
一体どうしたのだ。今までに無い事だ。私は不安になり、クロダイ達に餌を全部与え、港に帰り、
ウェットスーツに着替え、再びマンボウランドに行き、
直ちにヘルメスの様子を見に飛び込む。視界は昨日と同じでヘルメスはすぐに見つかった。

‐3mのあたりを大きく時計回りに回っていた。まず心配事は去ったが、何故オキアミを食わぬのだろう。
昼ごろもヘルメスの様子を見に行くが変わった様子は無かったので安心した。
夕方、荒天と共に土砂降りの雨が長時間続く、夜通しヘルメスの心配をした。

明けて12日、早朝、ヘルメスを見に行く。マンボウランドは早い上潮のため、かなり水色は良好だ。
潜るまでも無くヘルメスが船底を通り過ぎていった。
良かったー。しかしあの濁った潮が館山湾のほうに移動したが、下げ潮の時、一体どうなるのかが心配の種だ。
夕方まで幸い濁り水はこなかった。引き続き警戒を緩めず夜通し防波堤での岸壁で見張っていた。

13日、上潮が早朝から続いている。ヘルメスは心配ないが、餌を食わない。
一週間食わなくても心配は無いが、ヘルメスは潮に敏感だ。雨水が混ざり海水が薄くなったら一大事だ。
この日もどうにか濁り潮が無く、夕方を迎えた。

14日、夕べから荒天が2日間続き、マンボウランドが荒れている。
高い場所から望遠鏡を覗いて見ると館山湾の中心から東京湾の方角へまっ茶色の海水が見える。
こっちへ来るなと祈りたい。下げ潮が動き出したらヘルメスは放流してやろう。
海水温度は22度で心配はしていないが、去年は12月に放流したが、今回は早くなりそうだ。

荒天を無理してヘルメスの様子を見に行く。
12日・13日・14日と同じ状態である。
しかし、必ず内湾から外湾に向かって下げ潮に乗って濁った海水がやってくる。
今日放流してやろうと決心する。波左間の組合に行き、許可を貰い、定置網の親船に頼み、
荒れた海で困難なヘルメスの救助作業を続ける。
それは大時化の中で巨大な網にヘルメスを誘導し、
本船の船腹まで誘導するのは大変な苦労と危険と困難を極めた。
ヘルメスを傷つけず、やっとの思いで本船の船腹に抱え静かに外洋へ向かう。
5m程ある巨大な波浪の中、本船は美速度で西北西(伊豆の大島方向)に向かった。
本船は1時間30分掛けて洲崎の手前、沖約3キロの地点で水深約400mの場所で無事放流した。
元気でなと心から思う。放流してやるのはこれで4頭目だ。助けてやったと安堵する。

海水温度が23度になっていた。これなら心配ない。
今度は我々の心配だ。巨大な波をUターンしなければならない。
危険な転舵、船頭が真剣に本船を回す。帰りは追い風と追い波のため非常に早く波左間沖まで来た。
すでに海の色は波左間の沖まで来た。すでに海の色は波左間の沖まで濁りが追ってきていた。

思えば平成22年の最初にジンベエザメの飼育したゴンタ・サツキ(八景島シーパラダイスで飼育中)
平成23年のチャド・トロイ(トロイは放流後3,000キロ離れた場所で発見)
平成24年はヘルメス・ヘパイトスと延べ4頭の放流を立ち会った。

どのジンベエをみてもそれぞれ個性のあるジンベエでもあった。
来てくれた時は嬉しいが、去る時は非常に寂しい。
丸々3ヶ月の間、多くのダイバーを興奮させ、感動を与えてくれたそれぞれのジンベエザメ達、
大海原に向かい、旅立った今は感無量でもある。


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